香りってどうしてあんなに昔を思い出すんだろうね

良い思い出も悪い思い出も・・・（苦笑）

その香りを嗅いだだけで、どんなに抵抗を試みても、その香りを知っていた頃に引き戻される



今日の昼間、ＣＤを入れるケースが無くなってきたので近所の１００均に行ってきた
と言っても、スーパーの２階にあるちっさい１００均だけどｗ

目的のＣＤケースを無事に確保してレジに向かった時に
１階から上がってきた若い子とすれ違った

その時に私の鼻腔をくすぐったあの香り

昔、嗅いだ事がある香り
昔、知ってた香り

そして、２度と嗅ぎたくなかった香り・・・


そりゃあ、どこにでもある香りなんだから誰かがつけてたってなんら不思議はない
けど、不思議な事にあれから２５年の年月が経とうとしているのに、今まであの香りを嗅いだ事はなかった
どこにでもある香りなのに２５年も接触がなかった方が不思議かもだけどさ（苦笑）


あの香りを嗅いだ途端に私は昔に引き戻された
１００均からどうやって出たのかも覚えていない
＜後で確認したらレシートがあったからちゃんとお金は払ってきたらしい(爆)
どうやって家に帰ったのかも覚えていない
＜スーパーからは一本道だから迷うわけもないんだけどさｗ
私の愛車の原チャが家の前にちゃんとあったから乗って帰ってきたらしい・・・（汗）


気が付いた時は自分の家のパソコンの前に座ってた

記憶が頭の中でリピートする

良い事も悪い事も・・・


２５年も経った今でも記憶と言うのは鮮明に覚えているもので
どんなに些細な事でさえも、今さっき経験したかのようにはっきりと思い出す
思い出として色褪せたり、所々、虫食い状態になど全然なってない
まるで、パンドラの箱から取り出した、めちゃくちゃ保存状態が良い昔の映画のフィルムを見ているよう


あの時の状況
あの時のシーン
あの時の音
あの時の言葉

そんなものまではっきりと思い出していた。


５台のバイクと２台の四輪

迫ってくる一台の四輪

５台で併走しているバイクの横に並んでくる

四輪の後ろの窓が開き投げつけられた飲みさしのジュースが入った缶

缶がヘルメットを直撃する音

バランスを崩した美夏がバイクごと転倒する

転倒したバイクと擦れて火花を上げるアスファルト

飛んでいく美夏のヘルメット

逃げていく２台の四輪

近くの公衆電話に走るアヤコ

なんとか美夏の身体から出て行こうとする流血を止めようとする私達

近づいてくる赤灯

ストレッチャーに乗せられる美夏

いつもは敵のはずのおまわりに状況を詳しく説明する私

車のナンバーを覚えていたキョウコ

救急車に付いて行くアヤコとカナ



思い切りフラッシュバックした
頭の中でリピート放送のように繰り返し流される

夜になって、珍しく私の方からアヤコに電話を入れた
美夏の事を思い出したと告げたら、アヤコもたまに思い出してるらしく、お互いに苦笑いするしかなかった

しばらくはお互いの近況と思い出話に花を咲かせて、今年の夏にはまた実家に戻る事を言うと、今年も美夏の所に行く事を約束して電話を切った

アヤコと話したお陰で、リピートは無くなったものの
美夏の笑顔だけは目の中に残ったまま


今年も会いに行かなきゃね・・・ｗ